アダルトチルドレンってなに?原因と特徴について。
アダルトチルドレンってなに?
アダルト・チルドレン(Adult Children:略称AC)とは、家庭内トラウマを持つ人々のことです。
「毒親」「機能不全家族」とともに、最近テレビや雑誌などで近年よく聞かれるようになりました。
子どものころに、家庭内トラウマ(心的外傷)によって傷つき、
大人になってもなお、そのトラウマに悩まされ続けている人たちを指します。
ACの概念は、もともとは
アルコール依存症の親をもつ子どもたち(COA:Children of Alcoholism)が大人になったときに、
対人関係のトラブルにより、生きづらさを抱えていることがわかってきたことから始まっています。
家庭内トラウマ(心的外傷)は、戦時中のトラウマと同等レベル
あまり知られていないことではありますが、実は、家庭内での暴力、暴言などのトラウマは
戦時中の兵隊と同等レベルのストレスがかかっていることがわかっています。
つまり、家の中が「戦争」なんです。
本来ホッとするための家で、気を張っていないといけないのであれば‥気がおかしくなるのも当然ですよね。
日本は「アダルトチルドレン大国」、諸外国に比べて自己肯定感が圧倒的に低い
家庭内トラウマというと、そんなたいそうなこと
自分の家庭には起きてないよ〜?と思うかもしれませんが
何も激しい虐待やネグレクトばかりがトラウマなのではありません。
物事の大きさに関係なく、じんわりジワジワと
些細な毎日の刷り込みによっても、トラウマは体に刻まれます。
例えば、
親の期待に従って「よい子」を演じなければ
居場所がもらえなかったり
子どもらしい感情を素直に表現することが
許されない環境だったり・・
あなたにも身に覚えがありませんか?
要は、ありのままの自分でいさせてもらえない、
「安心・安全」の場がそこにないのであればACになる可能性は非常に高いのです。
実際、自己肯定感が非常に低いとされる日本では
ほとんどの成人がACの問題を抱えており、ACでない割合より多いと考えられています。
まずは、アダルトチルドレンの生きづらさについて自覚しよう
基本的にアダルトチルドレンの特徴としては
極端に「他人軸」に偏って生きているということです。
自分軸が育ってないから、常に正解を外に求めてしまう。
だから、対人関係にストレスを感じやすく、孤独感や空虚感を抱えています。
1 自分の考えや行動が「これでいい」との確信が持てない
2 物事を最初から最後までやり遂げることが困難
3 本当のことをいったほうが楽なときでも嘘をつく
4 自分に情け容赦なく批判を下す
5 楽しむことがなかなかできない
6 まじめすぎる
7 親密な関係を持つことが大変難しい
8 自分には、コントロールできないと思われる変化に過剰反応する
9 常に、他人からの肯定や受け入れを求めている
10 自分は、人とは違うといつも感じている
11 常に責任をとりすぎるか、責任をとらなさすぎるかである
12 過剰に忠実である
13 衝動的である。他の行動が可能であると考えずに1つのことに自らを閉じ込める
ー学陽書房1996「アダルト・チルドレンと家族」著/斉藤学より
アダルトチルドレンの生きづらさを克服するには?
アダルトチルドレンの生きづらさは、非常に根深いものです。
なぜなら、生きる死ぬに直結した恐怖が子どもの頃から背後にあって
その後もずっとその人の人生を長年むしばみ続けているからです。
まずは、アダルトチルドレンについて
「大人になりきれていない大人」といった誤った解釈をしないこと。
自己否定を加速させる情報を集めるのではなく、カウンセリングやセラピーなど専門家に頼るなどの
「自分を肯定する」選択肢をもってくださいね☘