我慢せずに生きたいけど、どうすれば相手が不愉快になりませんか?
ときどき、こんなことを聞かれたりします。
・相手を不快にさせたくないのですが、どうしたらいいですか?
・相手に迷惑をかけたくないのですが、どうしたらいいですか?
・相手を傷つけたくないのですが、どうすればいいですか?
これ、気づきますかね?実は全部
「嫌われないためには、どうしたらいいですか?」
って、聞いてるのと同じなんです。
不快にさせたら・・迷惑かけたら・・傷つけたら・・
(相手に悪いという気持ちもあるけれど)
⇒「嫌われちゃう」と潜在的に思っているんです。
(納得できない・抵抗起こる人は、何度か読み返してみてください(^^))
「誰にも嫌われない方法」があったなら・・
いいですよね〜(´-`).。oO
わたしも昔、人間関係が全然うまくいかなかった時に、こういうことをず〜っとぐるぐる考えていたんですよ。
あまりにも苦しくなって、早く答えが欲しくて
「どうすれば、嫌われない人になれますか?」って、ある人に聞いたんです。
わたしからして、その人は「誰からも愛されてそうなオーラ」があったから。
そしたら、即答!
「そんなの、わたしだってなれないよ〜!みんなに好かれるなんて、無理よ!!」
と、笑い飛ばされました。
当時のわたしは「キョトン」(*_*)
「え?!そうなの??」と、頭を殴られた感覚がしました。
でも、それまで本気で「そうならなきゃいけないんだ」と思い込んでいたんです。
今、わたしが同じ質問をされる立場にいますが、この方と回答は全く同じです。
嫌われない方法?そんなもの、この世にはありません。
誰からも嫌われない人?そんな人、この世に存在しません。
どれだけ人気があるアイドルでも、どれだけ人気があるお笑い芸人でも、
どれだけ人気があるスポーツ選手でも、必ず「アンチ」はいます。
試しに、自分の好きな芸能人の「アンチ」を検索してみてください。
わたしは、自分がどれだけ不自然なことをしようとしていたか?
人間じゃないものになろうとしていたかが、今ならよくわかります。
今振り返ると、
「嫌われるか否か」に囚われすぎていたから、自由にしゃべれなかったんだ
ということが、よくわかります。
「嫌われない人間」に、なろうとすればするほど、それは「叶わないこと」なので、ものすごく苦しくなります。
そうではなく、
「嫌われるか否か」に囚われない状態を目指すこと。つまり、嫌われる恐怖をゆるめていくこと。
今のあなたには、こっちが必要なんです。
自分が誰かを嫌うことも、誰かが自分を嫌うことも。どちらも残念ながら、避けては通れない道です。
というよりも、これは別に悪いことじゃなく、とても自然なこと。嫌いな気持ちって、あなたの中にあっていいんです。
あなたは、あなたが誰かを嫌う自由、誰かがあなたを嫌う自由を、自分自身に許可していますか?
苦しみの原因は、その自由を自分に「許可していないこと」にあります。
う〜ん、でも・・
別にむやみやたらに、嫌ったり傷つけたり、したいわけじゃないんだよなぁ。
という声が聞こえてきそうです。
そりゃあ、そうですよね。わたしも、そう思います。
相手への「伝え方」を工夫するということは、いくらでもできます。
わたしも実際、カウンセリングの中で「こういう言い方は、どうですか?」と提案することが多々あります。
でも、それによって
「相手がどう感じるか?(不快に思うか、迷惑に思うか、傷つくか、嫌うか)」は、残念ながら、こちらがコントロールできるものじゃありません。
なぜなら、伝える側がどれだけ言い方に配慮したとしても、わたしたちは
自分の「好きなように」受け取るからです。
現に、怒りたい人は何言っても怒るし、悲しみたい人は何言っても悲しむし、傷つきたい人は何言っても傷つきますよね?
「褒め言葉」をもらったとしても、「褒め言葉」として受け取れない人がいるように。
あなたがどうあろうと、関係ないんです。
だから、「自分がコントロールできないもの」に力を注ぐのは、やめましょう。
生きづらさを解消していきたいなら「自分が変えられるもの」にだけエネルギーを注ぐのです。
そして、「変えられないもの」に執着している原因を一緒に探って、ゆるめて「変えられるもの」に力を注いでいけるよう、サポートするのが、カウンセリングです。
あなたも「嫌われないように・・」で「変えられないもの」にばかり、エネルギーを注いでいませんか?