語彙力がないから、言葉に詰まってしまい、うまく話せません。
言葉に詰まるのは「語彙力がないから」では、ありません。
わたしのところには「我慢してしまうクセ」を持つ方が集まります。
自分では、我慢している自覚がない事が多いのですが、普段から心に蓋をして、聞き役に徹して、自分のことを話さないようにしている方がほとんどです。
そんな方がいきなり、カウンセリングで「自分のことを話していいですよ〜」なんて言われたところで、
一体「どうやって、話せば良いんだろう・・」と、混乱してしまうのは当然のことだと思います。(わたしのカウンセリングでは、しっかり言語化のお手伝いをします(^^))
我慢のクセを持つ方は、よく「わたしは、語彙力がないから・・」と言います。過去のわたしも、実際そうでした。
が、「思うように話せない」ということと語彙力って、実は全然、関係ないんです。
本当の原因は、今まで自由にアウトプットさせてもらえなかった(環境にいた)から、です。
わたしも、幼少期からどもりがあり、人とちゃんと目を合わせられないほどの人見知り、緊張しいで、あがり症で、自分のことをコミュ障だと思い込んでいました。
みんなみたいに、自分のことをうまく説明できなかったし、「自己紹介」という四字熟語(?)が、この世で一番キライでした笑
わたしも長いこと、うまくしゃべれないことが、めちゃくちゃコンプレックスだったんです。そのせいで、変な目で見られていると感じることも多く、ひとりで閉じこもって、いっぱい悩んできました。
今も、うまく話せているかどうかは、よくわかりません笑
でも、「うまい」「うまくない」という誰かの基準で、自分をジャッジすることは、なくなりました。
うまくできるかどうか?より、自分が心地よいかどうか?自分が満足しているか?を軸に、今は生きているからです。
うまく話せないことで悩んでいるあなたは、うまく話せない自分を、普段からいっぱい見張って、いっぱい責めているかもしれません。
そして、そんな自分を心底、嫌っているかもしれません。
でも、これから先もずっと、自分が何か話すたびに「うまく話せているか、話せてないか?」に囚われて続けて生きるのは、果たしてどうでしょう。
わたしには、とても酷なことに感じます。
今のわたしが、当時の自分になにか伝えることができるとしたら、
うまく喋れるようになることなんかより、そんな自分を責めている、嫌っているほうが、よっぽど問題で、よっぽど不幸なんだよ
と、言ってあげたいです。
あなたが、話すことに劣等感を抱え始めたのは、いつでしょう。よかったら、思い出してみてください。
その多くは、過去に誰かに喋り方を指摘されたり、否定されたり、緊張させられたり、恥ずかしい目に遭ったことが原因で、ありのままの自分を出しちゃいけないと思い込んだからです。
でもそれは、たまたま運が悪かっただけで、真実じゃありません。
あなたは、言葉を知らないわけではなく
「うまく」話せないといけない呪縛に、長年かかっているだけ。
カウンセリングは、うまく喋る場所じゃありません。合否を決める面接でもないし、うまく喋れる自分になるための語学学校でもありません。
そして、そんなあなたを決してジャッジしたり、否定することはありません。カウンセリングは、あなたのあなたに対する「ジャッジ」や「否定」などの長年の呪縛を「ゆるめていく」時間です。
あなたがあなたらしく、ただ自然体でリラックスできれば、うまく喋れなくても、語彙力なんてなくても、目の前の人にちゃんとあなたの気持ち、魅力は伝わります。
それがいつからでも可能だということを、あなたにもぜひ、知ってもらいたいです。諦めてほしくないです。
わたしたちは、自分のことを一番知っているようで、たくさんたくさん勘違いしています。わたしはすっかり、自分のことを話すのが楽しくなってしまいましたよ(^^)