そもそもカウンセリングとは?
カウンセリングは、何が起きても大丈夫と思える「心の土台」を整える作業
「カウンセリング」と言葉だけ聞いてもよくわからないし、心の状態は目に見えないものなので、どうしたらいいのか?わからなくなったり不安になるのは、当然かと思います。
そもそも「心が健康」とは、どういう状態でしょうか?当セラピールームでは「バランスが取れていること」であると説明しています。生きづらさを抱えている人は、極端に思考・行動が偏りすぎてしまって、心のバランスがとれなくなっています。
心のわだかまりを解消し、極端な偏りを修正し、バランスを取り戻していくのがカウンセリング、心理セラピーのしていることです。
世の中には、カウンセリング以外にも「人生をより良くしようとするサービス」が、他にもたくさんあるかと思います。例えば、占いやスピリチュアル、お祓いなどです。これらとカウンセリングが、一体どう違うのか?よくわからない方も多いと思います。しかし、それらは「目指す方向性」が全く違っています。
多くのサービスは「悪いことを避ける(運気を上げる)」ために受けるものだと思われます。これらは、見方を変えれば「他人以外の誰かが自分の運命を握っている(人生の舵を握る権限が自分にはない)」と思い込んでいるようなもの。他力本願な生き方、人に依存する生き方(他人軸)を強化する可能性があります。
当セラピールームが、クライアントさんと目指すのは、自分の人生の舵取りは自分がする感覚を得て、「物事の良い悪いに囚われず(囚われてしまう苦しみから脱して)何があっても楽しめる状態」です。
そもそも人生には、アクシデントが必要であり(=なくすことはできない)良い悪いに囚われてしまうこと自体が生きづらさであるため、心の状態を変えないことには、生きづらさは変わらないと考えるからです。
わたしのカウンセリング、セラピーでは、自発性を育てること、自分軸を取り戻すことをとても大切にしています。一緒に「自分をどう扱ったらいいか?」「自分は本当はどうしたいのか?」といったセルフケアを通して、自分で自分を落ち着かせられるようになることが安心感となり、自信になり、心のバランスがうまくとれるようになっていきます。
生きづらさは、なぜ病院で治らないの?
カウンセリングを利用したいと思う方の中には、「メンタルが弱いやつ」と思われそうで、怖いと思う方もいらっしゃると思います。でも、勘違いしてほしくないのは、カウンセリングは「病んでる人が使うもの」ではないということです。
HSPも、アダルトチルドレンも、生きづらさはそもそも病気ではありません。なので、病院へ行っても、適応障害や精神病と診断されるか、対症療法のみ(薬は症状を抑えるものであって、病気を治すものではありません)で、なかなか現状「根本解決」は難しいと思います。
あなたは、病院の診察にかかる1人あたりの診察時間の短さをご存知でしょうか?
メンタルクリニックにかかったことがある方は、もうご存知かもしれませんが(わたしは元医療従事者です)、日本の多くのお医者さんの仕事は「病名をつけ、薬を出すこと」であり、そもそも症状の完治を目的としてはいません。患者さんひとりひとりに時間を割いていては採算がとれず、病院が潰れてしまうからです。
たった数分の診察時間で、一体どれだけの方の長年の生きづらさが、根本的に解決するでしょうか。
カウンセリング・心理セラピーが必要な人とは?
カウンセリングをどんなときに利用するべきなのか?自分は、利用するべきなのか?わらないという方もいると思います。わたしとしては、カウンセリングは現状を変えたいと思っている人全員が利用するものだと考えています。が、
我慢するクセを持つ方ほど、ストレスに無自覚で、心と身体が極限になるまで誰にも相談せず、状態を悪化させてしまいがちです。
そこで今回は、カウンセリングを早く利用すべき緊急性の高い人の目安として、チェックリストを用意しました。
①睡眠に障害が出ている
・なかなか寝付けない
・眠りが浅い、途中で目覚める
・悪夢をよく見る
・寝ても疲れが取れない
・起きてもスッキリしない
②グルグル(反芻)思考に陥りやすい
・何日も同じことを考えている
・悪い未来を想像し、心配する
・過ぎたことを何日も引きずる
・自分が悪いのではと、責める
③引きこもりがち、無気力
・やる気が出ない
・人に会いたくない
・わけもなく、涙が出てくる
・人前に出るのがこわい
・言葉がうまく出てこない
いかがでしたでしょうか?
1つでも当てはまったら、黄色信号。複数当てはまったら、赤信号 です。
これ以外にも、心からのSOSはたくさん出ています。これらはあくまで目安なので、いつもと何か違って様子がおかしい、もう無理だ、と心身のバランスを崩している自覚があるときには、ぜひ早めにご相談ください。