本音・怒りに気づくまでに、タイムラグがあるのはどうして?
あれ?あのとき馬鹿にされてたのかな?怒っても良かったのかな?って、だいぶあとに気づく・・なぜその場で、すぐ言えないんだろう。
本音を我慢して飲み込む「ココロの癖」を持つ人は
自分が怒っていることに、タイムラグがありますよね。
これってどうしてですか?という質問をもらったので、答えてみようと思います。
わたしもかつて、その場は笑顔で過ごしていたものの
本当は、その言葉にめちゃめちゃ傷ついて悲しかったり・・
本当は、その言葉にめちゃめちゃ腹が立って許せなかったり・・
後になって気づく、みたいなことがしょっちゅうでした。
実は、最近もかなり久しぶりにそんな事が起きて
「ああ!なんであのときに言えなかったんだろう?!」と
久々に後悔してたんですよね。沈んでました。
でも今は、そのタイムラグがあったとしても、数分後とかにくるので
だいぶ「今自分は何に納得いってないのか?」を拾えるようになったから、楽になったんです。
落ち込んでも、すぐ戻れるようになりました。
昔は、タイムラグっていうと本当に・・3日後とか!笑
どんだけ遅いねん!ってほど、遅かったんですけど笑
怒っていいタイミングなのに、怒れないというご相談は、
怒りを抑圧している人によくあることです。
タイムラグが生まれてしまうのは、冒頭に言ったように
自分が飲み込む「ココロの癖」を持っているからなんですが
その癖が、実はトラウマ反応を引き起こしているんですね。
フリーズといって、固まる状況を無意識に作り出しているんです。
なんでそんなことをするか?というと、すべては「自分を守るため」。
本音を言わないほうが、安全だと思っているからです。
ここには
→相手から嫌われるのが怖い・・
→相手から怒られるのが怖い・・
という恐怖がのっかっていて、これがあるからこそ
相手のなすがままに従ってしまう、踏み込まれ放題にさせてしまうことに繋がります。
この「その場の平和を保つためには、自分の感覚を鈍らせたほうが安全」
「相手を刺激しないほうが安全」というのは
確かに、事件に巻き込まれた時などの「緊急事態」には有効です。
突然包丁を向けられて、人質にされたら・・そうなって当然ですよね。
でも問題は、危険でもない状況で、日常的にこれをやってしまっていること。
こうなると、自分がよくわからなくなります。
正常な感覚、感情を失ってしまって
そもそもは、危険から身を護るためのものだったのに
じわじわとそれが自分の心の健康を損なっていき、心の病にかかってしまうなど
結局自分を守れなくなってしまうんです。
ここから抜け出すには、まず
「ああ、わたしって怖いんだなぁ」
と自覚すること。
そして、以下の3つに許可が出せているか、自分に聞いてみてください。
①相手が何か、わたしに意見するのは自由
②だけど、それを受け入れるか、受け入れないか?はわたしの自由
③そして、それによって相手が怒っても嫌っても、どういう反応を見せても、それは相手の自由
これらが、本来は全部自由なんだと知ることです。
言いたいことが言えていない人は、①には許可が出てるんだけど
②と③に許可が出ていないので、ここを強化する必要があります。
そして、もはや①の時点で許せていない、という人は
逆に怒りが爆発したり、相手をコントロールしようとしてしまうんですね〜。
怒りを出せないことも、むやみやたらに怒りを爆発させてしまうことも、
これは、どちらも境界線の問題です。
(境界線とは、自分と自分以外の人を区別する心理的な隔たりのこと)
ああ、自分も境界線の問題を抱えているなぁ・・と思ったら
あなたの境界線が曖昧になったきっかけ、原因にアプローチしていくことをお勧めしますよ。
境界線の問題には、トラウマケアが有効です。
自分をどんどん緩めて、自分も相手も自由にしてあげましょう🍀
必要なときは、ぜひお手伝いさせてくださいね^ ^