40代になって反抗期がきたわたしは、どうすればいいのでしょうか。
遅くきた反抗期は、本当の自分を生きるチャンス
わたしのところに相談に来てくれる方は、いろいろお話を聞いていくと
「反抗期がなかった気がする」「あまり親に歯向かったことがない」と教えてくれることが多いです。
そして、だいぶ大人になってから、今まで溜め込んだきた不満や怒りが、急に顔を出してきて混乱します。
そもそも反抗期って、なんであるか知ってますか?
実は、反抗期って「自分という人間を形成する上で、めちゃくちゃ大事な成長過程」です。
「自分とは、こういう人間なんだ」「わたしは、こういう生き方をするんだ」というアイデンティティの確立・表明であり、
親の考えから卒業する、いわゆる「独立宣言」なんです。
これを迎えていないと、どうなるかというと・・
「親の考え=自分の考え」で、いつまでも自分の中に親が居座り続けるため、
たとえ社会人になって、経済的に自立したとしても(物理的に離れていても、亡くなっていても)
「自分の頭で」自発的に考えることができなかったり、自由になれなかったりして、
親に「精神的に」支配され続ける人生を歩むことになります。
遅くきた反抗期を迎えやすい人は、いわゆる「優等生タイプ」です。
・親を美化しすぎている人
・親に迷惑かけないようにしてきた人
・物分かりのいい娘、いい子を頑張ってきた人
もれなく、わたしもそのタイプでした。
わたしは、学生時代には、それなりに汚い言葉や反撃などで、ある程度抵抗はしていたつもりですが、それでも「やりきれてない感」があり、
30代過ぎた頃から、特に母親の性格に、無性にイライラする瞬間が増えてきました。
遅くきた反抗期をちゃんと「成仏」してあげないと、自滅の方向に向かっていきます。
今までのように、怒りを抑圧する力が強いままの人は、「うつ」になる可能性があるでしょうし
怒りは出せるんだけど、うまく出し切れていない人は、全然関係ない人(旦那さんや子ども、職場の人など)に、怒りをぶつけるようになるでしょう。
本来ならば「本人(育ての両親、祖父母)に、言いたいことを言いたいだけ言う」というのが、反抗期の正攻法なので
それをやって「ちゃんと受け止めてもらえれば」問題はないのですが
大人になってから、反抗期を終わらせようとしても
「今さら何言ってるの」「わたしだって大変だったのよ」と反撃され、
ちっとも受け止めてもらえずにモヤモヤし「怒りが不完全燃焼に終わるパターン」が、わたしの相談者さんからのお話を聞いても、非常に多いです。
これだと余計に心がこじれて、「どうせわたしなんて・・」が加速してしまうかもしれませんよね。
じゃあ、わたしのカウンセリングでは、大人の反抗期をどう乗り越えていくか?というと、
まず、あなたが具体的に何に不満を抱いてきたのか、一緒に「深掘り」していきます。
あなたの身に起きたこと、過去の出来事を「大人になったあなたの目線」で、わたしと一緒にあらためて冷静に見つめ直し、その時に感じた気持ちを肯定し、
「親に対するイメージ」「自分へのイメージ」を修正して、記憶をアップデートしていきます。
怒りの根っこにある感情をじっくり見つめて癒していけば、直接本人に受け止めてもらえても、もらえなくても「どっちでもいい状態」に達することができます。
先程の「怒りが不完全燃焼に終わるパターン」は、反抗期の目的を「親にわかってもらうこと」「親に変わってもらうこと」にしてしまうからですが、
ここで一番大事なのは、
あなたの気持ちが納得すること、自分の「尊厳」が守られることです。
遅く来た反抗期は、親から「精神的に自立(脱皮)」して、本当の意味で、自分の人生を生きられるチャンス。
これまでは「親のための人生」だったかもしれないけど、これからはようやく「あなたのための人生」。
むしろ、今までが「助走」だったわけです。
助走のまま、人生が終わってしまう・・なんて想像すると、ゾッとしませんか(^.^;
せっかく来たチャンスを、怖いからといってそう簡単に離さないでください。わたしが手を貸しますので、思い当たる方は、ぜひ頼ってくださいね。