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心の勉強をすると、いろんな「専門用語」がたくさん出てきます。
HSPやアダルトチルドレンの他に、自己肯定感の高い低い、自分軸・他人軸、愛着障害や機能不全家族など、、
生きづらさを抱えている人の周りには、いろんなワードが飛び交っているので、学べば学ぶほど、何が正しいのか?混乱する人も多いんじゃないかな?と思います。
わたしは、知識を増やすことに、メリットとデメリットがあると考えています。
メリットとしては・・
・今より高い位置で、広い視点で、客観的に物事を捉えられるようになること、自分を理解できること
・いざという時の「対処療法的スキル」が、たくさん学べること
デメリットとしては・・
・結局「頭で理解したレベル」止まりで、根本的な問題が解決するわけではないこと。
・知識ジプシーになって(知識だけでは変われないのは当然なのに)自分責めが加速すること。
・人によっては、知識を「武器」に、口論やマウントをして、戦いを繰り広げてしまうこと。
わたしは、繊細で生きづらい人の専門家として発信していますが、
来てくれる方が、HSPか?アダルトチルドレンか?それらの知識を身につけていようがいまいが、全然気にしません。
気にしないというのは「その人がどれだけ頑張ってきたか?に興味がない」ということではなくて、
それよりも、今現在あなたが「どのようなパターンに苦しんでいるか?」細かくヒアリングさせてもらうことの方が、よっぽど重要だと考えているからです。
だから、初回相談に訪れた人が、心理学などの知識が全くない状態でも、全く問題ありません。
来てくれた方が「心で納得して」腑に落ちるように、その都度説明を変えています。
わたし自身、カウンセラーであるので、知識を入れることは一生続けていくし、「知識は友達」くらいに思っていますが、
知識を入れるだけで、生きづらさが根本的に改善するとは、全く思っていません。
わたしも、わたしのクライアントさんも、
過去にはいろんな本を読み、いろんな知識をつけ、いろんなコーチングなどのサービスを受けてきましたが、
結局、心理カウンセリング・セラピーでしか、生きづらさの根本を解消することはできませんでした。
わたしたちは、自分が思う以上に傷ついていて
前に進むことよりも、心を癒やすことに、時間をかける必要があるのです。
わたしのところに来てくれる方は、皆さん
「頭ではわかっているんだけど、心が苦しいまま・・」と訴えます。
本当、面白いくらいに、みんな口をそろえてこう言うんですよ〜。
これは、知識を入れただけじゃ、結局現状が変わらない
「カウンセリングでしか改善できない問題が、そこにある」
という証拠です。
そしてさらに、今わたしが「警鐘を鳴らしたほうが良いなぁ」と、個人的に思っているのは、
知識によって、自分の生きづらさを自覚するあまりに「疎外感」をより強めてしまうことです。
生きづらさを抱えている人が、あまり
「HSPの度合い」や「アダルトチルドレンのタイプ」などの情報を過信しすぎてしまうと、
「自分ってそれだけ変わり者なんだ」「自分はふつうじゃないんだ」という劣等感が強くなってしまい
以前にも増して、
・周りの人と自然に接することができなくなったり(挙動不審、過緊張)
・自分からすすんで孤立してしまう(引きこもり、対人恐怖)
というような「回避行動」を強化する可能性があります。
なので、勉強には、ある適度時間をかけたとしても「かけすぎない方がいい」と思っています。
結局「知識ジプシー」に陥ることも、心がまだ癒えていないのに、無理やり前に進もうとすることも、
すべては「感じることを避ける」ためにやっている可能性があります。
学べば学ぶほど混乱して「まだまだ足りない」と思いこみ、
心の空虚感を「知識で埋めよう」とする人、本当に多いです。
(知識じゃないパターンのが多いけど^^;)
あなたは、どうですか?
わたしもさんざんいろいろ遠回りした「回避タイプ」の人間なので^^;
人に相談する、頼ることは、むしろ「情けないこと」くらいに思い込んでいました。
でも本当は、人に頼るってものすごく「時短で」、ものすごく「お得」で、とっても温かい
生きづらい人には「必要な体験」なんです。
参考記事>>本を読んでも、根本的に変われないのはなぜ?